2026年09月30日
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「研修は、国が出している動画を見てもらえば足りるのか」という質問をよくいただきます。この記事では、こども家庭庁のガイドライン・Q&A・研修の手引きをもとに、研修の進め方を整理します。
この記事の要点
研修は、すべての対象業務従事者(こどもと接する業務のうち、法律の対象になる業務をする職員)が受けます(Q&A基礎5-9)。パート、短時間の職員も対象です。短期アルバイトやボランティアも、次の3要件をすべて満たす業務なら対象です。「支配性」は、こどもより強い立場に立つことです。「継続性」は、くり返しこどもと接することです。「閉鎖性」は、第三者の目が届かない場面でこどもと接することです。継続性がないことが明らかな場合(1日だけのゲスト講師など)は対象外です(研修の手引きFAQ)。
研修事項はガイドラインに定められており、座学と演習を組み合わせて行います。同じ日でなくてもよいのですが、どちらも従事前に終える必要があります(Q&A基礎5-10、ガイドラインp.122〜123)。
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| 標準研修 | 国の標準動画を用いた研修。原則は標準研修 |
| 要点研修 | 国の要点動画(約17分)を用いた研修。標準研修の受講がすぐには難しい人(不定期・短期間で働く人など)に限って認められる |
| 独自研修 | 業界団体や事業者が独自に行う研修。法令で決められた研修事項(こどもの権利、性暴力の特性、不適切な行為の範囲など)を含む座学と演習が必要 |
3つは択一ではなく、標準または要点の後に、独自研修で補うこともできます(研修の手引き)。実施の主体は問いません(Q&A応用5-6)。
演習には、次の2つの要素が必要です(Q&A応用5-9)。
「不適切な行為」の具体的な内容を理解すること
疑いが生じたときの行動を、シミュレーションすること(こどもや保護者から相談を受けたとき、他の従事者から相談を受けたとき)
国の標準動画・要点動画には演習課題が含まれ、動画視聴による個人単位の演習も認められています(ガイドラインp.125、Q&A応用5-9)。
そのうえでガイドラインは、特に標準研修では、可能な限り集団での演習が重要とし、第三者性を確保する観点から、外部有識者による講義や教材の監修が望ましいとしています(p.125)。研修の手引きは、演習では心理的安全性の確保が重要とし、オンラインで行う場合は3〜5人程度のグループに分けて一人ひとりの発言時間を確保する工夫を挙げています。研修での議論は、ルールや環境の改善にもつなげられます(研修の手引き)。
施行時点で働いている職員
原則として、施行前に受講します。
新たに従事する人
従事前に受講します(Q&A基礎5-11)。
施行日の前日までに働くことが決まっていて、施行日より後に働き始める人
たとえば、12月24日までに内定を出し、4月から働く人です。働き始めるまでに受講すればよいとされています(ガイドラインp.124)。
定期的な受講が望ましいとされています。研修は、外部の研修を利用することもできます。その場合も、園は職員が受講したかを確認する義務があります(ガイドラインp.124、研修の手引き)。
研修の時間は、労働時間に含まれます(ガイドラインp.126)。
研修の受講状況は、定期報告(毎年1回、こども家庭庁へ取組状況を出す報告)でも報告が必要です。出欠の確認やアンケートで受講状況を把握し、必要に応じて国の確認テストで理解度を確かめます(研修の手引き)。記録は、研修実施計画書(別紙様式1-1)と受講管理表(別紙様式2)が参考になります。受講管理表には、研修名、研修の種類、受講方法、受講完了日などを記録します。
規程・就業規則は当法人(社会保険労務士法人)、研修はNA&Well-Being株式会社が担当します。施行前に着手できるお申込みは11月末まで(施行前は月12法人まで、うちB・Cは月4法人まで)です。研修のみのご依頼は1回150,000円(税別)です。
| プラン | 研修に関する内容 | 料金 |
|---|---|---|
| A 規程まるごとパック | 規程・書類一式と研修運営キット(研修は国の動画で園が行う) | 198,000円(税込217,800円) |
| B スタンダード | Aに加え、講師が訪問して行う演習(90分、動画は事前視聴)、園長・管理者向けの説明、相談窓口の設置支援 | 298,000円(税込327,800円) |
A・Bは、1法人・1施設・職員30名までの料金です。30名を超える場合は、担当者がお見積りします。Bの訪問は、施行後の2027年1〜3月です。法律上必要な研修(座学と演習)は、施行前に国の動画で終えていただきます。Bの訪問演習は、ガイドラインが重要・望ましいとする集団での演習と外部の専門家の関与を、施行後に追加で行うものです。
まとめ
研修は、座学と演習の組み合わせが必要で、国の動画を使うことができます。そのうえで、集団での演習や外部専門家の関与が望ましいとされています。施行時点の職員は施行前、新しく従事する人は従事前に受講できるよう、計画を立てましょう。
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何から始めればよいかご相談ください
社会保険労務士が、施設ごとに「やること」と「期限」を整理します。
5分の無料診断をする・こども家庭庁「こども性暴力防止法施行ガイドライン」(令和8年9月改訂)p.122〜126
・こども家庭庁「こども性暴力防止法に関するQ&A」(令和8年9月18日改訂)基礎5-9〜5-11、応用5-6・5-7・5-9
・こども家庭庁「研修の手引き」(2026年4月初版)2.3、2.6、3.1、3.2.3、4.2、5.2、FAQ、別紙様式1-1・2
・当法人料金表(2026年9月時点)
※本記事は公表資料に基づく一般的な解説です。個別の施設の判断は、所轄庁またはこども家庭庁の問い合わせ窓口、専門家にご確認ください。