「人事評価制度」は中小企業にとって本当に必要なのか? Vol.2

前回のお話では、人事評価制度に対する誤解とその本質についてお話ししました。

評価をすることで、注意されたり、文句を言われたりするのではないか?

特に中小企業で働いている人は多能工化(※)し、独立して働く人が多いということ。

だから自分の実力や貢献度がいま一つ分からない。

そこで働く人の「目標」を明確にし、「やりがい」を作り、そのやりがいが会社の目的につながっている、ということが人事評価制度の本質なのだとお伝えしました。

人事評価制度の「評価方法」について

では、評価はどうやって決めていくのか?ということを今回はお話しします。

自分の仕事を評価してもらうときには、まずは下記2点を知る必要があります。

「①自分のスキルがどのレベルなのか」 

「②身に着けるべきこと、目標はなんなのか」 

NA式人事評価では、評価制度構築ステップ11として、評価制度完成までを可視化しています。

その中で評価を決める要素として2つのことをプロジェクト内で構築します。

■仕事調べ

1つ目は会社内の仕事内容を一つ残らず洗い出して、それをランク付けする 【仕事調べ】 です。

各部門のトップとリーダー格でチームを組み、部門内で行っている仕事をすべて書き出します。

日頃行っている仕事がいったい部署ではどれくらいの難易度なのか、そして重要度なのか、いつ習得していつからやるのか、どれくらいの頻度なのかなどなど。

部署内で仕事が一番わかるトップがリーダーと意見を交わしながら部署内の仕事ランク表をつくります。

出来上がるまで、徹底的に2人で仕事のことを洗いざらい話す良い機会となります。

他部門のランク表も一目瞭然で見ることが出来て、会社内の仕事についての可視化と共有を図ることが出来ます

■評価要素(理想行動要素)

2つ目は会社内での行動、上司の理想的な行動とは何か、部下の理想的な行動とは何か、を考え抽出していきます。

理想と現実的に大切な行動の要素を仕事調べを通しながら考えていきます。

この抽出の仕方は次回に詳しくお話しますが、この行動表は「成果」「勤務態度」「能力」の3つのカテゴリーに分かれています。

その要素が会社の目的を具体的に目標にして、さらに目標達成をするための手段策定の必要要素となります。

この2つが出来上がると、それぞれのランク分けをする評価表の作成に移るわけですが、その評価表が出来ると、働く人のやるべきことが分かる道筋が出来てきます。

この評価表が自分の評価をきちんとしてもらう大切な道筋となります。

次回は、この仕事調べ評価要素(理想行動要素)が何を意味するのか、作成過程でのプロジェクトの意味、そしてそれをどう運用するのかをお話ししたいと思います。

※多能工化…多能工とは複数の業務をこなせる人材のことを言います。元々はトヨタ自動車から始まり多くの製造業で使われてきた言葉ですが、最近では製造業に留まらず建築・建設業でも多能工が求められるようになりました。多能工化、ですから会社内で様々な業務をこなせる体制になっている、ということです。

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NAコンサルティンググループ 代表 井上 浩仁