2022年05月10日
このコラムでは、「健康経営」についてお伝えしています。
「健康経営」とは、従業員等の健康保持・増進の取り組みが、将来的に企業の収益性等を高める投資であるとの考えの もと、従業員等の健康管理を経営的な視点から考え、戦略的に実践することです。
前回「従業員エンゲージメント」とは何かをご説明させて頂きましたが、今回は「従業員エンゲージメントを高めることで得られるメリット」をご紹介します。
従業員エンゲージメントを高めることで得られるメリットとは 、
従業員エンゲージメントを高めることで得られるメリットは、以下の4つです。
1.従業員満足度が上がることで離職率が下がり、 「優秀な人材の流出が防げる」
2.個人が評価されている実感を持ち、将来へ向かい邁進でき、 「指示以上の行動ができる」
3.社員が会社のビジョンに共感していて、主体的に行動でき、 「労働生産性が上がる」
4.従業員エンゲージメントを高めると会社の業績がアップする! 「従業員へより多くを還元できる」
「従業員が会社のビジョンへ共感し、自律的に会社に参加、貢献する。
さらに従業員同士が相手の足りない点を補い、助け合う関係性で働くことで、達成感や充実感を持つこと」
これが従業員エンゲージメントと言えます。
「企業経営にプラスの影響をもたらす」と言われていますが、従業員のエンゲージメントを高めることで、どの程度の影響が会社に表れるのでしょうか?
従業員エンゲージメントと会社の業績との関係について、世界中で多くの研究が行われています。過去の研究から、研究結果のみをご紹介します。
● 従業員エンゲージメントが高い従業員は低い従業員と比べ、87%離職率が低い。
(出典:Driving performance and retention through employee engagement. Corporate Leadership Council)
● 従業員のエンゲージメントが5%向上すると営業利益は7%増加する。
(出典:Towers Perrin 2004 European Talent Survey: Reconnect with Employees: Attract Retaining, and Engaging, Towers Perrin)
● 従業員エンゲージメントの高い会社の利益率は低い会社に比べて12%高い。
(出典:Gallup Q12 Meta-Analysis, Gallup)
過去の研究結果から、従業員エンゲージメントは会社の業績や離職率に大きく影響を与えていることが分かります。
従業員エンゲージメントを高めることは、会社を成長させるために非常に重要な要素です。
次回は、エンゲージメントを高めるため、会社側が取り組むことについてです。
健康経営の取組みについてご相談のある経営者の方は、
NA&HRコンサルティンググループへ ぜひお声がけください。
働くすべての人が幸せでありますように!
健康経営エキスパートアドバイザー 遠藤 華子