2024年08月9日
このコラムでは、弊社がお客様に行っている「オートクルーズ経営®コンサルティング」について、
全12回にわたってお伝えしています。
※オートクルーズ経営は株式会社novus TOKYOの登録商標です。
前回は、ビジョンを策定する際のコツについてお話しました。
今回は、ビジョンを策定したらぜひ作成していただきたい、ワンマン社長を脱却できるツール『未来の組織図』をご紹介いたします!
企業の組織図と聞くと、みなさんが思い浮かべるのはこうしたピラミッド型の階層構造ではないでしょうか?
これは社長や役員が頂点にいて、その下に部長、課長、一般社員が続く形です。
この形式は階層型組織を表したもので、上から下という指揮命令系統が明確なため、シンプルかつ分かりやすいという点がメリットです。
一方で、未来の組織図というのは、3年後のビジョンを達成した時の組織図を指します。
会社が成長を続け、3年後のビジョンを実現している頃には、今と全く同じ組織図ではないはずです。
この図では、青色のところが既存の機能で、黄色のところが新しい機能になります。
3年後の自社にあるべき機能が一目でわかり、具体的な業務計画が立てやすくなりますね!
多くの中小企業では、特定の人に仕事が集中したり、「人に仕事がついている」状態になりがちです。
このように特定のベテラン社員しかできない仕事や、一部の社員しか把握していない業務が多く存在する場合は、1人でもいなくなってしまうと大きなダメージを受けることがあります。
その中でも、現在の組織全体を可視化することができれば、社員の出入りがあったとしても、誰がどの役割を引き継ぐべきかが明確となります。
では、未来の組織図はどのような手順で作成すれば良いでしょうか?
STEP1 今の会社にあるすべての機能を書き出す: 掃除や備品発注など、どんなに細かい業務も洗い出しましょう!
STEP2 今いる従業員を当てはめる: 社長も含め、すべての機能に従業員を当てはめます。このとき、実質的な責任者には★、補佐役には☆をつけましょう。
STEP3 3年後の新しい機能を書き出す: 3年後のビジョンを実現している頃には、自社にはどんな機能が備わっているでしょうか?
STEP4 新しい機能にも今いる従業員を当てはめる: 新しい機能とはいえ、ひとまずは今いる人材でできないか?を考えます。難しそうであれば、採用計画を立てましょう!
中小企業のワンマン社長は、会社のあらゆる問題や決定を一手に引き受けているため、業務過多に陥っていることも少なくありません。
未来の組織図では、それぞれの従業員に権限が移譲され、社長は戦略的な思考により集中できるようになります。従業員は各自の役割と責任が明確になるため、自走することができます。
未来の組織図は、権限移譲と自律性を基盤にしたフラットな組織を目指します。
弊社の提供するオートクルーズ経営®コンサルティングでは、
経営理念浸透に欠かせない「未来の組織図作成」をサポートいたします。
✓ 1年間または12回のプロジェクト
✓ 1回のコンサル時間は2時間
一見万能に思える「未来の組織図」ですが、正しい使い方をしなければ効果が得られないことも・・・。
そこで次回は、「未来の組織図」の活用方法と注意点についてお話したいと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました。