2022年03月15日
皆さんは”両立支援コーディネーター”という言葉を耳にしたことはありますか?
実は、働き方改革では仕事と育児、仕事と介護のほかに『仕事と治療』の両立についても言及されています。
子育てや介護と異なり、病気はいつ発生するのか分かりません。治るかどうかは勿論ですが、治療費のこと、生活費のこと、家族のこと、仕事のこと…たくさんの心配事があると思います。
両立支援コーディネーターは、病気の治療と仕事の両立において、労働者―職場―医療機関を繋ぎ、労働者が治療を受けながらも仕事を継続できるようサポートします。
パターン1: 両立支援コーディネーターがいない場合
①労働者が、従事する仕事の内容について記載した書面を医療機関に提出する
②主治医は、病気の症状、就業上の配慮事項などを記載した意見書を作成
③労働者は主治医の意見書を会社に提出
④会社は意見書を踏まえた上で、就業の可否などを判断する
このようにして見ると、労働者が全て自分の力でやるのは中々厳しいことが分かるのではないでしょうか?
パターン2: 両立支援コーディネーターがいる場合
①両立支援コーディネーターは、労働者から従事する仕事の内容をヒアリングし、書面作成のサポートをする
②労働者が書面を医療機関に提出する
③主治医は、病気の症状、就業上の配慮事項などを記載した意見書を作成
④労働者は主治医の意見書を会社に提出
その際、両立支援コーディネーターは医療情報に漏れがないようサポートをする
⑤会社は意見書と両立支援コーディネーターからの情報を踏まえた上で、就業の可否などを判断する
あくまで、治療の中心は労働者ですが、両立支援コーディネーターは労働者、職場、医療機関の橋渡しを行うことで、労働者を後ろから支えています。
現在、NAコンサルティンググループには2名の両立支援コーディネーターがいます。
冒頭にも述べましたが、いつ自分が病気にかかってしまうか分からない中、このような
サポート体制が整っているだけで、少し気持ちが和らぐ気がしませんか?
ご興味のある方は、下記参考サイトをご確認くださいませ。
≪参考≫ 独立行政法人 労働者健康安全機構(JOHAS)「両立支援コーディネーターの養成」