2021年12月17日
NAコンサルティンググループの井上智玄です。
助成金と補助金について月に1回情報提供いたします。
今回は「働き方改革推進助成金(労働時間短縮・年休促進コース)」です。今回の助成金も既に交付申請の受付が10月15日にて終了しておりますが、おそらく来年度も同様の助成金が実施されると思いますので、ご参考となれば幸いです。
「働き方改革推進助成金(労働時間短縮・年休促進コース)」は生産性を向上させ、労働時間の縮減や年次有給休暇の促進に向けた環境整備に取り組む中小企業事業主の皆様を支援するものとなります。
当社のお客様の具体的な事例としては以下の通りとなります。
夏の暑いある日、お客様からお電話がありました。
「必要な時にレンタルをしているユンボを今度購入したいが、何か良い助成金や補助金はありませんか?」
「ちょっと可能性があるかもしれないので、お伺いしてお話聞かせてください」
7月下旬にお客様のところにお伺いしてヒアリングしたところ、
● 月に10回ぐらいレンタルしていて、借りる、返却することで各1時間かかる
● 毎回近くの店にあるとは限らず、機械があるところを探して借りないといけない
ほかにもユンボを購入することにより労働時間の削減が見込める事柄があったため、次の成果目標を就業規則へ新たに導入できるか、お客様に確認しました。
● 特別休暇(※)の規定をいずれか1つ以上を新たに導入すること
※ 特別休暇: 病気、教育訓練、ボランティア、新型コロナウイルス感染症対応、不妊治療のための休暇など
● 時間単位の年次有給休暇の規定を新たに導入すること
お客様からは可能であるとご返答がいただけましたので、助成金の交付申請を行い、結果として、事業の経費(ユンボ)3,000,000円に対して、1,000,000円の助成金の交付認定をいただくことが出来ました。
この助成金は、3/4(要件によっては4/5)と補助率が高めです。
また、先ほどご紹介した2つの新規の取り組み以外にも、賃金の引き上げなどの取組みにより助成金額の上限が50万から引きあがっていきますので、来年度以降に職場環境改善や待遇改善を考えられておりましたら、当グループへお気軽にご相談ください。