2024年04月3日
このコラムでは、「求人採用・定着」について、全12回に分けて連載をしていきます。
ハローワーク求人が中心の内容ではありますが、求人票作成のポイントなどは、ほかの求人媒体でも活用できるノウハウなので、求人を掲載中の方、これから求人を出そうとしている方は、是非実践してみてください!!!
前回のコラムでは、経営者が欲しいと思うヒトからの応募が集まる、「すごい求人票※」求人票を作るための7つのポイントをご紹介しました。
1 | ペルソナを設定する |
2 | 仕事内容よりも職種が重要 |
3 | 仕事内容は最初の90文字に重要な要素を盛り込む |
4 | 会社独自の価値で勝負する |
5 | NGワード削除・推奨ワード加筆 |
6 | 他社の求人票をモデリングする |
7 | 事業所名を含む求人情報全てを公開し、自主応募可能とする |
今回は前回に収まりきらなかった『ペルソナを設定する』の続きをお話していきます。
※(一社)中小企業人材確保支援協会の登録商標
ペルソナを設定する方法については、前回のコラムでお伝えしました。
~ペルソナの設定方法~
① まず、自社で実績を上げている社員をピックアップし、その特徴を洗い出します。
② 次に、それぞれの特徴をまとめて、一人の社員像を作り上げます。
次にそのペルソナが気にするであろう情報や、転職後に期待する事について考えていきます。例えば、ペルソナを未経験者で設定した場合、彼らは仕事の詳細、教育体制、将来像、1日の流れについて知りたいと思うでしょう。逆に経験者であれば、過去の経験をどう活かせるのか、与えられる役割・ポジションについて知りたいと思うはずです。
また、ペルソナがどんな理由で退職したのか、どんな理由で転職を考えているのかを想像してみましょう。一般的な離職理由としては、「労働時間、休日等の労働条件が悪い」、「職場の人間関係が好ましくない」、「収入が少ない」、「仕事内容に興味が持てなかった」、「会社の将来が不安」、「能力・個性・資格を活かせない」等です。
これらに対して、会社はどのようにして不安を解消できるのか、求職者が惹かれるような転職後の変化を考え、具体的なエピソードや数値データや福利厚生を記載します。
例えばこんな感じに。
退職理由 | 転職後の変化を期待させる情報 |
---|---|
労働時間、休日等の労働条件が悪い | 平均残業時間、有給取得率、年間休日日数 |
職場の人間関係が好ましくない | 離職者数、平均勤続年数、OJT制度、メンター制度、社内行事 |
会社の将来が不安 | 歴史、知名度、資本力、理念、ビジョン、パーパス、取引先 |
このように、転職後の変化がイメージしやすいよう、会社の魅力を具体的にアピールしましょう。
★欲しい人材から応募がくるよう、ペルソナを設定する。
更に、彼らの不安を解消し、魅力的な転職後の変化を書く。
以上、第4回目の「求人採用支援」コラムでした。
次回は「すごい求人票」のポイント『仕事内容よりも職種が重要』についてお話したいと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!それではまた~