2024年05月3日
このコラムでは、弊社がお客様に行っている「オートクルーズ経営®コンサルティング」について、
全12回にわたってお伝えしています。
第4回目は、行動指針とコアバリューについてお話します。
※オートクルーズ経営は株式会社novus TOKYOの登録商標です。
皆さんは企業文化を作り上げるツールが何かご存じですか?
それはつまり、行動指針とコアバリューになります。
この2つについて、ざっくりご説明すると以下のようになります。
行動指針
コアバリュー
どちらが優れているというものではなく、今の会社の現状に合わせて使い分けます。
行動指針は従業員の【行動】を縛るもの。
経営者としても従業員の行動を管理しやすく、パワーを結集しやすくなります。
特にスタートアップや成長フェーズにある企業に適している考え方になります。
対してコアバリューは、【価値観】を構築するもの。
それさえ最低限守っていればあとは自由なので、従業員がある程度自走している組織、
特に成熟企業やさらなる拡大を図りたい企業に適している考え方になります。
自走する組織の一例として、アメリカのザッポスという企業をご紹介します。
ザッポスは、アメリカの靴の大手通販会社です。
10個のコアバリューから形成される企業文化を最重要視している会社です。
ザッポスの企業文化を表しているエピソードがあります。
深夜に顧客から「ピザを注文したいんです」と電話がかかってきました。
なんと、そのときコールセンターのスタッフは、靴屋だからといって断らず、
今からでも注文できるピザ店を見つけ出してその名前と電話番号を顧客に告げたのです。
そんなザッポスを、大手通販会社Amazonが「どうしても欲しかった企業」として、
12億ドルもの巨額を投じて買収しました。Amazonとしても、
常に顧客の期待を超えるサービスや体験を提供し続ける
ザッポスの企業文化に感銘を受け、独立経営を認めたのでした。
またザッポスは、採用活動においてもコアバリューを徹底しています。
入社して試用期間の3か月を経たあと、
この価値観に賛同できないと思った従業員については
3か月分の給与を渡して退社してもらうほどです。
いかがだったでしょうか。
行動指針・コアバリューは、経営理念とは異なり途中で変更することも可能です。
従業員数が増えていったとしても、
今後も文化として残り続けてほしい行動規範や
自社のユニークな箇所は何なのかを考えてみましょう!
弊社の提供するオートクルーズ経営®コンサルティングでは、
経営理念浸透に欠かせない「行動指針・コアバリューの作成」をサポートいたします。
次回は、経営理念を具体化していく過程で必要となる
ビジョン(中継地点の設定)についてお伝えいたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。