【第4回】企業文化と企業風土 | NAコンサルティンググループ

【第4回】企業文化と企業風土

このコラムでは、弊社がお客様に行っている「オートクルーズ経営®コンサルティング」について、
全12回にわたってお伝えしていきます。

第4回目は、企業文化と企業風土についてお話します。
※オートクルーズ経営は株式会社novus TOKYOの登録商標です。

皆さんは企業文化と企業風土の違いをご存じでしょうか?
これらは似て非なるものですが、経営理念浸透に欠かせないマネジメントツールと言えます。

企業文化

  • 会社の中で共有されている価値観や行動規範
  • 意図的に創り上げられる
  • 歴史、伝統、社長の思考など

企業風土

  • 会社の中で共有されている価値観や行動規範
  • 無意識に創り上げられる
  • 歴史、伝統、社内の雰囲気など

企業風土は、その場にいる人たちが作り出す雰囲気や人間関係の在り方であり、
直接的に企業の業績や経営に関係してくるものではありません。

したがって、組織の中で意図的に創り上げることができ、
経営理念浸透に役立つマネジメントツールとして最適なのが「企業文化」になります。

企業文化の有用性は、【事業戦略】と【組織戦略】の観点から説明できます。

【事業戦略】

  • 意思決定が早くなる
  • 生産性が向上する
  • 競争的優位性を生み出しやすくなる

【組織戦略】

  • 定着率が向上する
  • チームワーク強化に繋がる
  • 社員のモチベーションが向上する

また、採用においても企業文化を重視することで、
自社に見合った人材という観点から採用することでより社内の結束力が高まるでしょう。

一方で、万能に見える企業文化にもデメリットはあります。

  • 社員の思考・行動パターンが似通ってしまう
  • イノベーションが起こりにくい
  • 文化の独自性が強ければ、排他的とも捉えられやすい

企業文化は、経営理念や行動理念をベースに長い時間をかけて醸成していくものであり、
一朝一夕に変えられるものではありません。

ピーター・ドラッカーの言葉には、
「企業文化は戦略に勝る」というものがあります。

戦略に携わる人すべての人に共通の価値観がなければ
社員は与えられたレベルの仕事しかこなさず、
人によって判断基準や意思決定にバラつきが出たり、
作業の優先度が変わってしまいます。

会社全体としてどこを目指すのか、そのためには何をするべきなのかを明確にした上で
社長の思いを言語化し、繰り返し社員に伝えていく必要があります。

どのような経営戦略も、良き企業文化の上で成り立つものです。

弊社の提供するオートクルーズ経営®コンサルティングでは、
経営理念浸透に欠かせない「企業文化の形成」をサポートいたします。

弊社サービスについて

✓ 1年間または12回のプロジェクト
✓ 1回のコンサル時間は2時間

コンサルティングの流れ

  1. 社長の過去、現在、未来についてヒアリング
  2. 経営理念、ビジョン、コアバリュー作成のご支援
  3. 社内浸透のご支援
  4. 未来の組織図作成のご支援

次回は、企業文化を醸成していく上で重要となる
コアバリュー行動指針についてお伝えいたします。

最後までお読みいただきありがとうございました。