2024年12月6日
このコラムでは、弊社がお客様に行っている「オートクルーズ経営®コンサルティング」について、
全12回にわたってお伝えしています。
※オートクルーズ経営は株式会社novus TOKYOの登録商標です。
前回は、オートクルーズ流の採用プロセスについてお伝えしました。
今回は、本コラム最終回ということで、経営理念の浸透についてお話していきます!
経営理念を社内に浸透させることは非常に難しく、どうしても経営トップから従業員に押し付ける形になってしまったり、単なるお題目と化してしまうこともあります。
理念が浸透しない理由は大きく分けて2つあります。
・そもそも理念がしっかりと作成されていない
・理念を具体化した行動指針、コアバリューがない
漠然となんとなく理念を作ったという場合、経営者すらもその理念をどこか他人事に感じていることもあります。その上、理念は抽象的な表現になりがちなため、従業員があまり理解できていないということがあります。
実際の企業は、理念浸透のためにどのような取り組みをしているのでしょうか?
理念浸透の例
オムロン株式会社の例を見てみましょう。
オムロン株式会社は、外国籍の社員も多い中、社員一人一人が理念を〝拠り所〟として行動できるよう、さまざまな活動で理念の浸透に取り組んでいます。その1つがThe OMRON Global Award (略称TOGA)です。
TOGAは、社員がチーム単位で行う業務のなかで、企業理念がどのように実践されているかを全社的に共有した中で優れた取り組みを表彰し、経営トップからのフィードバックを通じてさらなる成長を促すというものです。
全社で企業理念の実践ストーリーを共有し、共感や学びを得ることにより、一人一人が次の行動へとつなげていく活動となっています。
理念浸透のステップ
浸透には縦の浸透(社長から従業員)と横の浸透(従業員同士、部門間)があります。理念の浸透度合いによって、やるべき取り組みは変わってきます!
導入段階
理念を全社員に周知し、理解してもらうことが第一の目的となります。社長からのトップダウンでメッセージを発信し(縦の浸透)、理念の重要性を従業員に理解してもらいます。
また、部門を越えて行うワークショップも効果的です。与えられた課題に対して、従業員が理念を拠り所にどのように解決していくかを考えることで、部門間のコミュニケーションも促進されます。
実践段階
サンクスカードなどを通じて従業員同士の浸透(横の浸透)を図ります。ここでも、率先して部門長が理念に基づいた行動を示すことで、一般の従業員も日々の業務に落とし込みやすくなります。
また、各部門の人事評価の目標設定に理念の要素を組み込むことで、全社的な取り組みとして定着していきます。さらなる深化のため、社長や部門長からのフィードバックを定期的に行うと良いでしょう。
弊社の提供するオートクルーズ経営®コンサルティングでは、
貴社の「理念浸透」をサポートいたします。
✓ 1年間または12回のプロジェクト
✓ 1回のコンサル時間は2時間
全12回のコラムでしたが、オートクルーズ経営に少しでも関心を持っていただけたら幸いです!
最後までお読みいただきありがとうございました。