ホワイトマーク 3 続 いろいろな認定制度 | NAコンサルティンググループ

ホワイトマーク 3 続 いろいろな認定制度

 前回に引き続きホワイトマークをご紹介していきます。

 実は、ホワイトマークとは厚生労働省が管轄している「安全衛生優良法人認定」を指します。

 ただし、職場改善を改善し、働く人の心理的・身体的安全を確保する企業を認定しようという趣旨は、「安全衛生優良法人認定」だけでなく、その他の認定制度にも共通して言えることではないかと筆者は考えております。

 したがって、このコラムでは認定マークの総称として「ホワイトマーク」という言葉を使用していきたいと思います。

あんぜんプロジェクト

 働く人の安全を確保することは事業者の責務であるとともに、士気を高め、働く人同士の信頼感の向上が期待できるという理念の下、労働災害のない日本を目指していく活動

【管轄】厚生労働省

障害者雇用に関する優良な中小事業主に対する認定制度
 (もにす認定制度)

 障害者の雇用の促進、及び雇用の安定に関する取り組み等に関し、その実施状況が優良である中小事業主を認定する制度

【管轄】厚生労働省

COOL CHOICE

 製品への買換え、サービスの利用等、日々の生活で「賢い選択」をしていく取り組み
 CO₂など温室効果ガスの排出量削減のため、脱炭素社会づくりに貢献する

【管轄】環境省

 繰り返しになりますが、ホワイトマークを取得することで

    ①企業のイメージアップにつながる、

    ②社内外の信頼感や安心感を高められる、

    ③優秀な人材の確保、採用力の強化

 が見込めるメリットがあります。

 企業価値は無形資産によって決まるとも言われる現代ですが、その無形資産は財務諸表などで示される情報とは異なり、外部への発信が非常に難しいです。

 そこで「ホワイトマーク」を通し第3者認証を受けることで、非財務情報を可視化でき、ステークホルダー(取引先、消費者、金融機関、行政)に対して、イメージアップを図ることができます。

 また、ホワイトマークを取得する過程においては、現状を見直しが必要となるため、職場環境の改善が進みます。

 職場の環境が良くなると、ワークエンゲージメントが高まり、離職率が低下し、さらに労働生産性や企業業績の向上にもつながるでしょう。

 会社の経営理念や事業活動を踏まえ、どのホワイトマークが有用なのか、一度ご検討いただけますと幸いです。

【参考】

     厚生労働省 : 「あんぜんプロジェクト」

     厚生労働省 : 「障害者雇用に関する優良な中小事業主に対する認定制度(もにす認定制度)」

     環 境 省 : 「COOL CHOICE賛同登録/COOL CHOICE未来のために、いま選ぼう。」