2024年07月3日
このコラムでは、「求人採用・定着」について、全12回に分けて連載をしていきます。
ハローワーク求人が中心の内容ではありますが、求人票作成のポイントなどは、ほかの求人媒体でも活用できるノウハウなので、求人を掲載中の方、これから求人を出そうとしている方は、是非実践してみてください!!!
前回のコラムでは「すごい求人票※」の3つ目のポイント、「仕事内容は最初の90文字に重要な要素を盛り込む」についてお話ししました。ハローワークインターネットサービスの求人一覧画面では、仕事内容の冒頭90文字しか表示されないため、その90文字に、①誰に、②何を、③どのようにという情報を、簡潔にまとめることが大切になります。
1 | ペルソナを設定する |
2 | 仕事内容よりも職種が重要 |
3 | 仕事内容は最初の90文字に重要な要素を盛り込む |
4 | 会社独自の価値で勝負する |
5 | NGワード削除・推奨ワード加筆 |
6 | 他社の求人票をモデリングする |
7 | 事業所名を含む求人情報全てを公開し、自主応募可能とする |
今回は4つ目のポイント『会社独自の価値で勝負する』についてお話していきます。
※(一社)中小企業人材確保支援協会の登録商標
求人採用において、わたしたちは、待遇や福利厚生など、条件面だけに注目してしまいがちです。実は、ここに落とし穴があります。
たしかに、待遇や福利厚生は重要な要素であり、人を採用したり、定着させるためには、地域平均以上の賃金や、休日日数を設定しておく必要があります。
しかし、売り手市場の今、中小企業がこのような条件面だけで勝負をしようとすると、思ったように人を採用できず、苦戦してしまうことがあります。
では、どうすれば良いのでしょうか?
「採用は左脳ではなく、右脳にアプローチ」
いきなり何の話?と思われたかもしれません(笑)
人間は右脳で直感的に決断をして、左脳で分析をする生き物だと言われています。つまり、求人採用において、右脳にアプローチするとは、人間の感情に訴えて、直感的に決断をさせる、ということです。
先程もお話したように、中小企業が条件面だけを試行錯誤して、勝負に勝つ確率は、決して高いとは言えません。中小企業は、求職者の夢、情緒、感情面に訴えかけていく工夫をする必要があります。
中小企業には、独自の技術・ユニークなサービス、経営者の熱い思い、柔軟な働き方等、待遇や福利厚生などの条件面以外に、たくさんの魅力があります。そのような会社独自の価値について、自信を持って求職者に伝えられると、会社本来の魅力を理解した上で入社して、活躍してくれる人材を採用しやすくなります。
このように、会社の理念やパーパスに共感してくれる人を採用する手法を、「共感型採用」と言います。共感型採用を行う際のポイントについては、また次回、お伝えしていきたいと思います。
★求人採用は左脳ではなく、右脳にアプローチすること
★会社の理念やパーパスに共感してくれる人を採用する手法を「共感型採用」と言うこと
以上、第7回目の「求人採用支援」コラムでした。
次回は「共感型採用」を行う際のポイントについて、お話したいと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!それではまた~